「DMM」を装った架空請求詐欺が急増!約2億円の被害総額となる

DMM架空請求

「♪DMM、ドットコム」というフレーズがテレビのコマーシャルで流れているのを聞いたことがある方は少なくないでしょう。

一昔前は映画を自宅で見るためにはレンタルビデオ屋に行き借りてくるのが常識でしたが、今ではインターネットで動画配信しているサイトからダウンロード購入することができるようになりました。

そんな動画配信サイトの大手となるDMM.comを知らない方はいないのではないでしょうか?

DMMは本来、動画配信やDVDの通販を専門とした企業ですが、最近ではFXや格安SIMといった別の分野でも活躍の場を広げているのです。

そのためDMM.comの知名度は非常に高く信頼することができる企業として認識している方は少なくありません。

この大手企業DMMの信用を逆手にとって詐欺被害が急増していることをご存知でしょうか。

では大手動画配信サイトDMM.comを装った詐欺の手口について検証していきます。

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過去にもある架空請求による詐欺被害

架空請求詐欺

これまでさまざまな手口の詐欺はありましたがこの有料動画サイトの登録料金などの架空請求は以前から問題となっていました。

古くは「ワンクリック詐欺」などとも呼ばれWEB上にある特定のページを開いてしまうと会員登録が完了し高額な料金が請求される手口が過去に横行していたのです。

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現在ではインターネットの需要はパソコンからスマートフォンへとシフトしていったため架空請求詐欺もスマートフォンに特化した方法へと移行しつつあるのです。

最近の架空請求詐欺の手口ではスマートフォンでインターネットを見ていると突然、カメラを撮影する際のシャッター音が鳴り会員登録が完了してしまい料金を請求されるケースもあるます。

これまでは詐欺グループが仕掛けた特定のサイトを開くと料金が発生することが多くありましたが、今では携帯電話のショートメッセージに直接請求されるようになりました。

もちろんいきなり「登録料金を支払ってください」といわれてもお金を払う人はいないでしょう。

そこで弁護士や裁判所をかたり請求していました。

このような架空請求は年何も続けられていますが最近、甚大な被害となっているのが動画配信サイトDMM.comを装った架空請求詐欺なのです。

DMMを装った架空請求詐欺について

動画配信サイトDMM
DMM.comや関連会社を名乗り、メール、電話の他、多岐に渡る連絡手段で「個人情報を取得する」「架空の利用料を請求する」などの詐欺が増加しています。
これらの悪質な業者は、名簿業者等からメールアドレスや電話番号を入手し、不特定多数の方に連絡しているものと考えられます。
このような不審な連絡を受け取られましたら、下記の窓口までご相談ください。

DMM.comのトップページには架空請求詐欺に関する注意喚起がもっとも目立つ場所に貼られています。

それだけこのDMMを装った詐欺被害が問題となっていることが伝わってきます。

なぜDMM.comが詐欺に狙われたのかといいますと、動画配信はDVDのレンタル・販売としての知名度が高いだけではなくアダルト動画に関しても人気があるサイトだからです。

つまりアダルト動画配信サイトの大手からの請求は詐欺ではないと感じてしまった方が被害者となり騙されてしまうことになります。

ではDMMを装う詐欺の手口はどのようなものかといいますと、相手の電話番号がわかれば送ることが可能な「ショートメール」が届くことから始まります。詐欺のショートメール

送信先はDMM。そしてその内容はDMMでの閲覧履歴があり未納料金が発生しているとのことです。

本日中に連絡しなければ法的手続きに移行するというものですが、どう見てもざっくりとした内容にしか思えません。

そのため大半の方はこのメッセージを見ても信じることはありませんが、本当にDMMのサイトを見ていた方はどうでしょう。

有料動画を見ていなくても確認のために記載されている電話番号に連絡してしまうのではないでしょうか?

そして一度でも連絡してしまえば最後。

詐欺による請求が止まることはありません。

たとえ支払いをしたとしてもさらに請求されることは確実で1000万円以上の被害となる方もいるのです。

このDMMを装った架空請求詐欺の手口としては共通してコンビニに誘導しカードタイプのアマゾンギフト券を購入させ、記載されているギフト番号を電話で聞きだす方法となります。

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詐欺グループにギフト番号を教えてしまったアマゾンギフト券は使用され使えなくなってしまいます。

そしてネットオークションや個人間売買サイトで現金化されているのです。

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このような被害が2015年から現在までで2億円に近い被害総額が出ているのです。

最近ではコンビニ側もアマゾンギフト券を大量購入する際には警察に通報するところもあり警戒は強まってきてますが、それでもすべてを食い止めることはできません。

架空請求詐欺に被害に遭わないためには

今も昔も詐欺の被害に遭う人は後を絶ちません。

詐欺は常に進化し続けており手口を変えて騙し続けていますが、どのように対処すれば被害に遭うことはなくなるのでしょうか。

これまで詐欺は銀行振込によって現金を振り込ませる手口が主流でしたが、ここ数年ではコンビニで販売されているアマゾンギフト券などの電子マネーを購入させギフト番号を聞き出す手口が横行しているのです。

したがってコンビニに誘導されたり、電子マネーの購入を促すのはすべて詐欺と判断しなければなりません。

もし本当の請求であればコンビニに行く必要もありませんし、電子マネーで支払う事もないのです。

その前にショートメールなどで届く不審な請求に連絡しないことが一番なのですが、もし連絡してしまっても請求には応じず電話番号やメールアドレスを変更するようにしましょう。