世界的に見ると日本は現金主義でありクレジットカードはあまり受けいられていない印象があります。
なぜなら日本人の国民性として借金を好まない性質があるのではないでしょうか。
クレジットカードは非常に便利なものですが、クレジットカードで買い物をすれば後で支払いをしなければなりません。
つまりクレジットカード会社にお金を借りて買い物をしているようなものです。
クレジットカードというのは後払い方式で決済ができる仕組みであり、アメリカで生まれたシステムとなります。
日本とアメリカを比較するとクレジットカードの普及率が圧倒的に日本の方が低いことからも日本人は現金払いを好むことがわかるのではないでしょうか。
そんな借金嫌いの日本人でもすんなりと受け入れられるはずのクレジットカードのように買い物ができるプリペイドカードが最近注目されてきているのです。
では借金にはならないクレジットカードのようなプリペイドカードについて解説していきます。
目次
JCBプレモカード
クレジットカードの国際ブランドといえばVISAやMastercardが有名ですが、日本国内唯一の国際ブランドとなるのが「JCB」です。
よく飲食店やブランドショップなどで青と赤と緑にJCBというロゴが書かれた看板を目にすることがあります。
JCBは誰もが知るクレジットカードブランドですが、2013年頃から発行されているJCBプレモカードをご存知でしょうか?
このJCBプレモカードがクレジットカードのように支払いができるプリペイドカードなのです。
では通常のクレジットカードとJCBプレモの違いを説明していきます。
審査
まずクレジットカードを所有する際には必ず審査に通らなければなりません。
過去の債務履歴や年収、勤続年数や居住年数などで審査されるため誰もが所持できるものではないのです。
その点、JCBプレモカードは審査はなく個人情報など一切不要なので子供でも持つことができます。
発行方法
クレジットカードは申し込みをし審査にも問題なければ2週間程度で発送されます。
JCBプレモはコンビニなどで電子マネーと共に並んで販売されています。
そのため購入すればすぐに使用することができるのです。
支払い方法
クレジットカードは後払い方式となりますがJCBプレモカードは先にチャージするタイプのカードです。
つまり前払い方式のプリペイドカードでありそため審査もなくすぐに購入することができます。
この前払い方式のプリペイドカードがクレジットカードのように使用できるため、借金嫌いの日本人の性質に合っているといえるのではないでしょうか。
その他のクレジットカードのロゴあるお店で使用できるカード

銀行が発行するデビットカード
クレジットカードは審査がありますが銀行のキャッシュカードは審査はなく、暴力団関係者ではない限り持つことは可能です。
キャッシュカードは銀行の通帳と同じでお金の預け入れや引き出しをするためのカードとなります。
この銀行のキャッシュカードでそのまま買い物ができるデビットカードはもうお馴染みとなっているのではないでしょうか。
デビットカードにはクレジットカードの国際ブランドのロゴがあり、そのクレジットカードが使用可能なお店では買い物ができるカードです。
買い物代金の支払いはクレジットカードのように後から請求されるわけではなく、銀行口座の預金残高から即時決済されることになります。
このデビットカードも借金にはならないため日本人に適したカードといえるでしょう。
携帯キャリアの発行しているプリペイドカード
「プリペイドカード」とは事前にお金をチャージしその残高で買い物ができるカードです。
その本来の目的は発行元のサイトで貯めたポイントを便利に使えるためにあります。
したがってポイントカードの進化系といっても過言ではありません。
どんなサービスやお店でもポイントはそのサイトが提供するサービスを利用することによって発生するものです。
つまり販売促進のためにポイント制度があるといえるでしょう。
現代ではほとんどの方が携帯電話を使用しており、毎月支払いをしているのではないでしょうか。
この携帯電話料金にも支払った金額に応じてポイントが貯まっていくことはご存知だと思います。
そんな月々の携帯代で貯まるポイントを有効に活用できるプリペイドカードがあるのです。
これはキャリアによってそれぞれ名称は異なっており
- docomo dカード
- au auWALLETカード
- ソフトバンク ソフトバンクカード
となります。
これらのプリペイドカードはキャリアとの契約があれば審査不要で誰にでも持つことができます。
そして貯まったポイントをチャージし買い物ができるのです。
WebMoneyのプリペイドカード
最後に電子マネーのウェブマネーをチャージすることができるタイプのプリペイドカードです。
これまで電子マネーやデジタルギフトは専用のサイトや提携しているお店のみでしか使用することはできませんでした。
日本国内では電子マネーのパイオニアともいえるWebMoneyは電子マネーでチャージすることができるプリペイドカードを発行したのです。
これはこれまでの電子マネーの常識を超える新しいスタイルといえるでしょう。
しかしながウェブマネーをプリペイドカードにチャージする際には4%の手数料が発生するため、少し割高になってしまう点がネックとなっています。
プリペイドカードでアマゾンギフト券は購入できる?

このプリペイドカードは支払い方法は事前にチャージする前払い式ですが、クレジットカードのように買い物の支払いに使用することができます。
ではこれらのプリペイドカードでアマゾンギフト券の購入は可能なのでしょうか?
コンビニにはカードタイプとシートタイプのアマゾンギフト券が販売されていますが、現金払いでしか購入できないためプリペイドカードでも支払いはできません。
プリペイドカードはクレジットカードのようにカード番号がありネットショッピングをする際にはカード番号を入力し買い物ができます。
基本的には通常のクレジットカードと同じなのでAmazonのアカウントに登録すれば問題なくアマゾンギフトを購入することができるのです。
ただしJCBプレモカードだけは異なり、クレジットカードのように登録することはできません。
現在、JCBプレモカードではAmazonでの2000円以上の買い物の支払いに使用すれば300円分のバリューがもれなくプレゼントされるキャンペーンを実施しています。
このAmazonでの買い物でJCBプレモで支払う方法というのは、支払い方法を選択する際にクレジットカード決済ではなく電子マネー決済での支払いとなるからです。
商品の購入後にAmazonから支払い方法についてのメールが届き、そこから電子マネーを選択し「JCBプレモ」での支払いを行います。
そしてカード番号と認証番号を入力すれば決済が行われ商品の購入手続きが完了するのです。
つまりJCBプレモでのアマゾンギフト券の購入は電子マネー払いが可能なグリーディングカードタイプの購入はできますが、クレジットカードでしか決済できないEメールタイプやPDF印刷タイプの購入には使用することができません。
こういった新しいタイプのプリペイドカードや電子マネーは続々と登場してくることになるでしょう。
そして新たな電子マネーやクレジットカードの換金方法が生まれるのです。